損益分岐点売上とは

①損益分岐点売上とは

①損益分岐点売上とは

①損益分岐点売上について

損益分岐点売上とは黒字になるための最低限の売上をいいます。
会社の売上目標を設定するにあたって、損益分岐点売上は優先的に把握しておくべき数字になります。

②経費について

経費は以下の2つに分けることができます。
(1)変動費
売上が増えると比例して増える経費
例えば、飲食店における食材や小売りにおける商品
(2)固定費
売上の金額に関わらず発生する経費
例えば、賃料や人件費

③具体例

(1)事例
飲食店
メニューの値段:1,000円、対応する食材費:300円
貢献利益率:(1,000円-300円)/1,000円=0.7
固定費(家賃、人件費等):700,000円

(2)損益分岐点売上の算定
・算式:固定費÷貢献利益率
・具体的な計算:700,000円÷0.7=1,000,000円

(3)計算の意味
1,000円のメニューを販売すると300円の利益になりますが
700,000円の固定費を回収してプラスマイナスゼロの売上については1,000,000円になります。
計算についてみていきましょう。
1,000,000円(売上高)×0.7(貢献利益率)=700,000円となります。
貢献利益の700,000円は固定費と一致するため、利益ゼロとなります。

④損益分岐点売上の活用

売上高の目標を設定する場合、どのような金額があるでしょうか?
目標とする売上高が大きいのは、前向きな姿勢として評価できますが
ただ漠然と目標を掲げただけでは、単なるイメージで終わってしまうかもしれません。
まず売上目標として検討すべきなのが、損益分岐点売上になります。
特に赤字の会社やギリギリ黒字の会社などにはまずチェックすべき売上高になるかと思います。

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