中小企業の収益性
中小企業の収益性を判断する上の指標で、利益というのが一つの指標になるかと思います。
単純に利益が大きい企業の方が収益性が高いと推定できます。
下の図では利益が100万円のA社より利益が400万円のB社の方が、収益性が高いと推定できます。

中小企業のガバナンス
一方で中小企業とは基本的にオーナー企業が多いかと思います。
例えば上場企業であれば株主や投資家、監査役会等、多数のチェックが入るが
中小企業では株主がオーナー自身であることがほとんどであり、上場しているわけではないので
株価の評価について投資家から意見されることもなく、監査役会や監査役のような機関が機能してるわけではありません。
中小企業の利益と経費
上記の通り、外部のチェックも入らないため、オーナが自由に給与を決め、節税のために保険に加入したり、業務に関係ない交際費を会社のお金で支払うことも多いです。
改めてA社とB社を比較してみましょう。
A社は利益が100万円しかなかったですが、実は社長が役員報酬を1,000万円とっていました。
一方でB社では役員報酬を300万円に抑えた結果として利益を400万円にしてました。
それぞれの会社の利益に役員報酬を加えた数字を比較してみます。
A社:100万円(利益)+1,000万円(役員報酬)=1,100万円
B社:400万円(利益)+300万円(役員報酬)=700万円
A社の方が調整後の利益が大きくなるためA社の方が収益性が高かったと評価することもできます。

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