戸田市での創業(起業):創業(起業)と資本金

戸田市の設立専門税理士の田村です。

創業(起業)にあたっての資本金について説明させて頂きます。

戸田市での創業(起業):資本金について

資本金とは、会社が設立時に株主(出資者)から集めたお金のことで、会社の財務的な土台になります。会社の登記時に法務局に届け出て、登記簿に記載されます。

戸田市での創業(起業):資本金の金額について

戸田市での創業(起業):最低資本金制度の廃止

昔は最低資本金制度というのがあり、会社の健全性・信用力の確保を目的として株式会社であれば1,000万円以上・有限会社であれば300万円以上の資本金が必要でした。しかし、平成18年の法律改正により、創業を促進するために、最低資本金制度は廃止されました。現在では1円以上あれば法人を設立することは出来ます。

戸田市での創業(起業):資本金の設定について

上記の通り、1円以上で法人を設立することは制度上可能ですが、実際の実務で1円で法人を設立することは稀かと思います。なぜかというと、資本金は健全性・信用力の指標にもなるため、あまりに資本金の額が少ないと健全性・信用力がないとみられて、法人との取引ができなかったり、融資についても不利になります。また、業種によっては一定額以上資本金がないと許認可が受けられない場合もあります。

戸田市での創業(起業):資本金と融資について

創業(起業)を行う場合の資金については、資本金以外にも金融機関から借入をする方法もあります。
資金が不足しているので借入を行うわけですが、一方で自己資金をきちんと確保しておくと借入が有利に働くというデータもあります。日本政策金融公庫が一般に公開している「2023年度新規開業実態調査」では「開業時の資金調達額は平均で1,180万円であった」「資金の調達先は、『金融機関等からの借入』が平均768万円、『自己資金』が280万円であり、両者で全体の88.8%を占める」となっています。この調査結果では自己資金対融資の関係は1:3となっています。つまり、自己資金の3倍程度の融資を受けるケースが多いことがわかります。

戸田市での創業(起業):資本金と許認可について

業種によっては事業を始めるにあたって許認可が必要な業種もあります。許認可にあたっては資格の取得や人員の配置等、様々な要件が求められますが、その要件の一つに資本金の金額がある業種もございます。

業種名必要資本金額備考
建設業(一般建設業)500万円以上経営業務管理責任者や専任技術者の要件も必要
建設業(特定建設業)2,000万円以上発注者から直接請け負い、下請に出す場合(大規模工事)
人材派遣業(一般派遣)2,000万円以上純資産2,000万円以上+現預金1,500万円以上が目安
人材紹介業(職業紹介)500万円以上実際には純資産500万円以上が必要なことが多い
金融業(貸金業)5,000万円以上貸金業登録に必要
旅行業(第1種)3,000万円以上官公庁長官登録、弁済保証金の供託も必要
旅行業(第2種)700万円以上都道府県登録、主に国内旅行を扱う
旅行業(第3種)300万円以上少額の募集型企画旅行など

戸田市の創業(起業):資本金と税金について

①消費税について
消費税法上、原則として設立から最初の2年間は消費税が免除されます。
但し、資本金を1,000万円以上で設定した場合、初年度から消費税の申告義務が発生します。
消費税の観点からは資本金は1,000万円未満に設定するのが宜しいかと思います。
なお、インボイス制度の導入により法人設立時にインボイス登録をすると初年度から納税義務は発生します。現状、法人設立時にインボイス登録をする法人も多いです。

②地方税の均等割り
税金については国税と地方税がありますが、地方税は利益が発生していなくても納税義務のある均等割りという税金がございます。均等割については資本金の額が多い程、税額も多くなりますが、
資本金が1,000万円以下だと、最も安い税率になります。
以上より、地方税の均等割りの観点から資本金は1,000万円以下に設定するのが宜しくお願い致します。

戸田市の創業(起業):資本金の目安について

以上を踏まえて法人を設立する際の資本金の目安について考えていければと思います。

①全国平均について
令和3年に公表された「令和3年経済センサス活動調査報告(産業横断的集計 東京都概況)によると、調査総数178万1323社のうち資本金で最も多いのは「300万~500万円未満」が3割以上を占めており、次に「1000万~3000万未満」、「500万~1000万未満」と続きます。

②業種別の集計
政府統計(e-Stat)で業種別の資本金が公表されております。

業種資本金
建設業300万円から500万円未満
製造業1,000万円から3,000万円未満
卸売業・小売業1,000万円から3,000万円未満
宿泊業、飲食サービス業300万円から500万円未満
サービス業(他に分類されないもの)300万円から500万円未満

戸田市の創業(起業):資本金のまとめ

最後に設定する資本金のまとめについて説明させて頂きます。過去の法律改正による最低資本金制度が廃止され1円でも法人は設立することはできましたが、実務的に1円で会社を設立するのは稀であり、会社の信用力の問題から1円での法人設立については避けた方が宜しいかと思います。また、創業(起業)するにあたっては運転資金や設備資金が必要になりますが、その資金について金融機関から借入を検討する場合も多いと思います。資本金が多いほど借入も有利になるという統計データもあるため、ある程度資本金を入れることが望ましいと思います。全国平均をみると300万円から500万円未満の資本金の会社が一番多いのでここを目安にするのが宜しいかと思います。
また、この水準は税制の観点から資本金を1,000万円未満にするという事とも整合性とれます。
なお、業種によっては許認可の関係で一定額の資本金が求められる場合もありますので、その際はそちらに従って資本金を設定してもらえればと思います。

戸田市での創業(起業):よく質問をうける資本金の扱い

戸田市での創業(起業):資本金の振り込み

法人を設立は法務局での登記が必要です。その際に資本金の金額を個人の通帳で証明する形になります。資本金を法務局に証明した段階では法人は存在しないので、法人設立時に資本金に該当するお金は会社にはない状態です。通常は法人の設立が終わると金融機関で預金口座を作ります。この預金口座の作成が終わりましたら、作った口座に法人設立時に設定した資本金を振込ましょう。

戸田市での創業(起業):資本金の利用の制限

たまに資本金について以下のような質問を受けることがあります。
・資本金についてはつかってはいけないのですか?
・資本金相当額を預金で保管しておかないといけないのですか?

資本金については事業を行うにあたっての運転資金や設備資金として資本金は自由に使う事が出来ますので大丈夫です。

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